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0805 DALAT
翌朝、すっぽかしたディナー分を支払うと謝る私に、悲しげに、気にしないで、と言う女主人。
それでも払うと食い下がる私に、では、と支払を今日のランチに回す提案をしてくれた。
実は、すっぽかした夕食の食材をお弁当にしてくれたらいいな、と思っていたので、ランチをtakeawayにして欲しいと言うと、少し考えてokと言ってくれた。
朝食は、麺として螺旋状のマカロニが入ったスープ丼。安い25kvnd。おそらくヴェトナム風の味付けで、美味しかった。ランチとディナーは同金額で65kvnd。
朝食を食べている間に、女主人がタッパーに入ったガパオライス風なお弁当を持って来てくれた。
国際免許も持って来たし、バイクレンタルも考えたが、今日は、湖畔トレッキングをしようと決めた。
ランビエン山登山も諦めきれずだったが、せっかく湖畔にいるので、この場所を楽しみたい。
山の方のワイナリーにも行きたいが、試飲すればバイクレンタルでは帰れないので、移動日にgrabで行けば良い。
それでは、湖の反対側にラベンダーガーデンがあるので、そこを目指そう。
バイクで一気にラベンダーガーデンまで行くのは、つまらない。
バイクならいろんなスポットを回れるとしても、町中観光を宿泊する最終日にすれば、今は要らない。
湖畔を歩きながら、HCMCの幼稚園のkidsたちの為に、松ぼっくりをたくさん拾おう。
距離約6.9kmで、高低差無、ダラットの快適な気候と美しい景色なら、気持ち良く歩けるはず。
朝食後、9時過ぎにリュックにお弁当を背負って出発。
歩き始めるとすぐ、イチゴを売るテントがあった。
イチゴ、アジサイ、そしてダラットワインのブドウ、日本では珍しくないのだが、ヴェトナムの熱帯の気候では栽培が難しく、涼しいダラットの名産品らしい。
ダラットワインスパークリングとイチゴも、試したいと思っていたので、1kg 80kvndの看板を確認して通過。
静かな湖畔の道路。
アスファルトで舗装されている。
たまに、バスや車、バイクが通り過ぎる。
湖の周囲には、時折、リゾートホテルの洋風な建物が見え隠れるが、中には営業していない、さびれたものもある。
とにかく、広大な湖と道、脇には松の木の生えた山の斜面が続く。
松ぼっくりもたくさん落ちていて、リュックのポケットに入れながら歩く。
湖には、川が流れ込む場所があり、滝もあった。
ダラットは滝も有名だったが、水が濁っている。
日本では山の中の川と言えば清流で、遠くから見れば美しい青色に見えるが、ダラットの川は濁流に見える。
山の斜面を見ると土が赤いので、そのせいかもしれない。
しかし酪農と高原野菜の農業と観光、ダラット、八ヶ岳、共通点が多く、景色もあまり違和感がない。
ススキの穂を見つけて、思わずカメラに収める。
八ヶ岳ほど寒冷地という訳ではないけれど、稲作は出来ないのか、メコンデルタで米を作っているから、ダラットでは必要がないのか。
日本では、今は東北も北海道も米どころだけれど。
など、歩きながら疑問が沸いてくる。
突然、湖畔のガードレールに囲まれた狭い斜面の一画に放牧された、茶色い牛たちの姿が現れる。
こんなところに?
可愛い。ホルスタインじゃないんだね。
日本にいる間チャージしなかったので、携帯電話が残高不足で、ネットに繋がらなくなり、地図もオフライン。
ガーデンに着かなくても昼になったら、引き返そう。と思いつつラベンダガーデンの後1km看板を見つけ、歩き続ける。
ガーデンは、湖を望む入江の広大な丘の斜面にあり、まだ造成中の場所もあるが、綺麗な場所だった。
テラス温室の様なお洒落なcafeがあり、その中は何組かゲストもいて、子どもも走り回り、少し賑やかだった。ここ1両日、カードが使えない店ばかりで現金が心許ない。
ここなら新しく綺麗なcafeなのでと思ったが、まさかの現金オンリー。
スープを頼んでガーデン内のベンチでお弁当ランチを楽しもうと思ったが、takeawayも出来ず。
cafeのテラスで、 1杯80kvnd!ビックリ価格のスープを飲んで引き返す。
牛の辺りの草の上で、ガパオライス弁当を食べよう。
午後は、ケーブルカー駅の近くのダタンラの滝へ行ってみよう。
帰り道、また松ぼっくりを拾いながら歩いていると、通り過ぎるバイクが何度も停まって、声をかけて来る。
最初はgrabの客引きかと思って「No Thankyou」と手を振っていたが、明らかに一般の人が、若い大学生風だったり、インド風の女性だったり、「乗せていきましょうか」と、歩いているのを心配してくれている。
親切がありがたかったが、「湖畔を散歩中で、トレッキングが好きなんです」と言うと、皆、頷いて納得してくれる。良い人に出会う事が多い。
最後にイチゴテントでイチゴを少量買おうとすると、値段を聞く前にいそいそと小パックに詰めた主人、「100kvnd」と、嬉しそうに言う。
1kg 80kvndの看板は、見なかった事にし、少なくなった現金で支払う。
こんな高いイチゴ日本でも買わないが、これは繋がっていると思った。
清廉な禅寺の無料の拝観料、バイクに乗って行かないかと声をかけてくれた人々、ディナーをすっぽかされたのにランチ弁当に切り替えて作ってくれた宿の女主人、美しい自然。ダラットに対して払うなら、全然高くない。
でも、手持ちの現金が無くなったので、今夜はイチゴと、持って来たナッツとチーズの夕食だ。
もしくはケーブルカー駅の高級そうな土産物店でカードが使えるかも。
ガパオライス弁当は、湖を見下ろす斜面の草の上に腰を下ろして、ピクニック気分で頂いた。
弁当を食べて元気になって、宿近くのケーブルカー駅に戻る。
近くのダタンラの滝が有名な観光名所で、約1.7km、30分徒歩で行けるらしい。
坂を下りまた上り、高低差のある道のりを行ってみたのだが、要はアドベンチャーパークの様だった。
ローラーコースターやZIPラインを楽しむ為の遊園地であり、入園料が必要で、しかも現金オンリー、窓口スタッフは、Englishでの最低限のコミュニュケーションもNo!と手を横に振る。
私は自然の滝を静かに見たいだけだったし、現金もないので、あっさり引き返す事にした。
ケーブルカー駅の土産物店で、ダラット野菜チップスをカードで購入し、Lake Houseに戻る。
ミネラルウォーター、イチゴ、チーズ、野菜チップスと健康的な夕食を食べ、就寝。
野菜チップスが非常に美味しい。
明日は、湖畔をチェックアウト。
キャリーバッグがあるので、grab taxiを呼んでワイナリーまで行った後、ダラットの町中に移動しよう。
あのTPBANKで現金を下ろして、携帯電話もチャージして、と、計画。
0804 HCMC-DALAT
夏休み。一時帰国後、ヴェトナム🇻🇳へ。
羽田2:00深夜便だったが、遅れて3時過ぎ搭乗。
数週間前にDALAT行きHCMC発0920の便が0830出発に早まり、旅行サイトからキャンセルするか確認連絡をもらっていたが、90分あれば乗換可能と聞いて、そのまま搭乗予定でいた。
前日には830発予定がまた、9時過ぎ発に戻り安心していたが、羽田発便がおくれるとは。
HCMCでダラット行きに無事乗れるか微妙だったが、今さらどうすることもできない。
7時過ぎにHCMCに到着。入国審査を通過し荷物を受取り、急いで国内線ターミナルへ。この時点で8時過ぎ。
ベトジェットのチェックインカウンターは、のんびりしている上、割り込む乗客もいる。
順番待ちの列では、「日本人ですか」とナチュラルな日本語で、小さな子どもを抱いた女性に話しかけられる。
最初の一言では、日本人かと間違えてしまうほど上手な日本語。
彼女は日本に留学していたとの事で、抱いた赤ちゃんも興味深げに会話を聞いている様子。
「子どもにも、日本語で話しかけています」との事、赤ちゃんはニコニコしている。
「初めて日本人の話す日本語を聞けたね」と、女性は嬉しそうに子どもに話しかける。
日本人幼稚園で仕事をしている事を伝えると、この子は日本の学校に行かせたいと思っていると、興味深々の女性だった。「ところでどこ行くんですか」「飛行機は、何時ですか」と聞かれ、ダラット行きが迫っている事を話すと、なかなか進まない列に「大丈夫かな」と心配してくれる。
I want to go to Dalat,915AMと、何回かベトジェットスタッフに言い続け、やっと順番が回って来て、チェックイン終了。
日本語を話す女性とはここでお別れ。「ダラットはいいところだけど、今は雨季ですよ」と女性は教えてくれた。
急いでゲートに行き、無事搭乗口行きのバスに間に合う。
飛行機の中で、ロングダウンを着込んだ女性を見かけ、「そんなに!?」とツッコミをいれたくなったが、大きなお世話であろう、口を慎もう。
コートは熱帯では味わえないファッションなのかもしれないし、熱帯の国の人には、ダラットの気候は凍える程かもしれない。
しかし信州を思いださせる爽やかなダラットでも、雪は降らないし、それ以上寒い冬は来ないのである。
ずーっと、日本の秋のような爽やかな気候が1年中続き、違いは雨季か乾季かだけ。と、調べていた情報に依る。
シャトルバス無し。
空港からダラット市内へ行く無料シャトルバスが目の前に停まっていると調べた情報だったのだが、それらしきものもなく、次の飛行機の到着まで30分程待ってもみたが、現れず。
空港スタッフにI want to ride the busと言ってみたが、答えはNo bus!
何が合っているかよく分からないが、タクシーで行くしかない。
そう言えばFUTAバス長距離バスターミナルを降りると、カントーでもホーチミンでも市内まで送ってくれる無料シャトルバスがある、という情報もあったが、そのバスの有無もよく分からなかった。
どこにいこうか考え、トゥエンラム湖畔に予約した宿に直行するより、ケーブルカー駅に行く事にした。
野菜ビュッフェのレストランがある事と、そのケーブルカーでトゥエンラム湖に行けそうだったからだ。
ケーブルカーの降り口には禅寺もあり、そこもみたかった。
ダラットでしたい事。
・野菜ビュッフェを食べる
・ダラットピザ、ダラットローカルフードを食べる
・cafeに行く
・イチゴとスパークリングワインを食す
・ワイナリーに行く
・レトロな機関車に乗る
・トレッキング
・松ぼっくりを拾う
・自然の中のコテージに泊まる
カードokと言いながら、機械搭載無しのタクシー。200kvndで安いよとの事。
町に入ると、ドライバーがTPBANK前で止まって、ここでヴェトナムの現金引き出せますと、言う。
それでも、以前HCMCで起こったATMでのカード吸い込まれの再来が怖くて、仕舞っていた現金に手をつける事にしたのだが、最終的にここは有人店舗併設であり、ATMも最新なのを確認できたので、後日行く事になった。
タクシーメーターは、約束の200kvndを超えてじゃんじゃん上がっていくが、到着ケーブルカー駅では、ドライバーは、約束通り200kvndです、とそれ以上要求せず、良心的。
先ずは、腹ごしらえ。
行きたかったレグダと言う高原野菜ビュッフェ、鍋料理のレストランへ。
ビュッフェ59kvnd、肉小皿が89kvnd、計148kvnd。
カードok。
山ほど野菜をお代わりし、満腹になった。
鍋料理用に知らない野菜もお馴染みの白菜、キャベツ、パクチー、オクラもあり、野菜サラダ用のレタス、モロコシもあった。
人参やトマトは見ない。
肉も1皿頼み、一人鍋だがかなり大きな鍋で、たれは2種類、野菜カウンターを大皿で往復して楽しんだ。
野菜が売りのダラット、ここなら生野菜も安心して食べられる。
ランチ後、雨模様でもあり、この後どうするかをGoogle mapとにらめっこ。
2泊する湖畔でしたい事は、静かに自然を楽しむ事であり、トレッキングしながら松ぼっくりを拾ったりする時間を持ちたい。
cafeや機関車、ナイトマーケットのローカルフードは3泊目のダラット中心地でできる。
ワイナリーへは湖畔から市内移動日に、荷物と共にタクシーで行こう。
それでは、ケーブルカーに乗って、いざトゥエンラム湖へ。片道100kvnd。
どうやらダラットでは、まだ現金が流通し、主な支払い方法の様子。
降り口から、湖畔の宿レイクハウスまでは徒歩圏内。
大きなキャリーバッグを引きながら、ケーブルカーに乗る。
個室なので、遠慮は要らなかった。
これは、パノラマスキー場のゴンドラと同じ。
でも、冬は来ないんだよね、雪も降らない。不思議。
カラフルでメルヘンな洋風のダラットの町並みを囲う山は、針葉樹の森の見事な景色だったが、時々バナナの木が生えていて不思議な感覚に捉われる。
また、一昨日まで戻っていた信州の景色にもよく似て、置いて来た景色に突然再会した様で、この点でも何だか奇妙な感覚。
20分程で、トゥエンラム湖側のケーブルカー駅に到着。
降りてすぐ、竹林禅院への案内看板がある。急な坂道。
日本から持って来た重いキャリーバッグを引きながら上ると、大きな竹林禅寺もまた、石段が。。
観光客も多く、大きなバスも停まっていて、拝観料も取らずに内覧させてくれるらしい。
美しい寺との情報を見ていたので、キャリーバッグは石段の影に置き、貴重品バッグだけで身軽に上る。
90年代に出来た、比較的新しいお寺らしい。
瞑想センターの様な施設も附属していて、黄色い僧衣の僧侶たちを見かける。
でも、大乗仏教である禅宗のお寺である。
その名も「竹林禅院」。山門には漢字の看板も掲げてある。
中国経由の禅宗と南伝仏教は、いつヴェトナムで出会ったのだろうか。
お互い、同じブッダの教えだと云う事には、気付いたのだろうか。
またしても、不思議な感覚になる。不思議の国、ヴェトナム🇻🇳。
美しい庭園に涼しい風が吹く。
建物もヴェトナム風なのか中華風なのか、東アジア文化圏の伝統的な雰囲気で、もちろん和風ではない事は確実だが、どこか懐かしいような気持ちになった。
拝観料代わりに、仏陀への寄付を賽銭箱に入れ、湖畔の宿に向かう事にした。
その名も「Lake House」。
予約サイトの写真とは、もちろん違うが、それは私自身もゲストハウスを経営しているからよく分かる。
最も映えるよう、加工した画像を載せるものだから。※ゲストの皆様、ここは誤解を招く言い方かもしれません。。
美しい湖が、共用リビングの大きな窓から見える。
大草原の小さな家のような、可愛らしい手作り感のある寝室。
このハウス自体もDIYかもしれない。
サマーハウスという感じの簡易的な作りで、風通しが良さそうだった。
ここでも、ダラットに冬は来ない事を感じる。
この作りは、冬を想定しないサマーハウスだから、夏だけ使うか冬が来ないか、どちらかだ。
ネット情報に依ると、ダラットは1900年代初頭、避暑地としてリゾート開発を始めたフランス人から「永遠の春」の都市と、呼ばれたそうだ。
雨季と乾季しかない熱帯のホーチミンもそうだが、ダラットにもはっきりとした四季はない、という事。
ダラットにも雨季と乾季はあるが、この春のような秋のような快適な気候が、年間通して続くという、不思議。
それでは、少し寒耐性ができたバナナも生えるかも、と納得した。
Lake Houseの女主人に、ディナーと朝食をどうするか聞かれて、近くに店もなさそうなので注文する
事にしたのだが、部屋のベッドで仮眠を始めると、そのまま朝になっていた。
04/02 ホーチミン 路線バス
04/02 再びホーチミンへ。
ハノイからKOA3担当の女性鉄道員がいることに気づいていた。
一人1車両担当らしい。
彼女は夜中も、駅で荷物を出し入れしたり、ゴミを集めたりよく働く。
メガネをかけたショートカットのヘアスタイルで、まだ中年には差し掛かっていないであろう女性。
化粧っ気がなく、タフそうに見える。
まだ30代になっていないかも。
ハノイから2泊する車中、彼女がいつも働いている様で、寝ていないように見えたので、何回かすれ違う時に、眠ったか聞いてみた。
彼女は通路の折り畳み椅子を指さして、ここで、とうなづく。
ホーチミンに着く早朝、ついに彼女が折り畳み椅子を広げ、毛布を掛けて眠っている姿を通路で発見。
何だかホッとした。ヨカッタ。
再びサイゴン駅。暑い。
朝早いので、歩くなら今だと、ベンダイン市場まで行ってみた。
「オネサン、ナニホシイ?」とカタコト日本語で声かけられて、何一つ欲しい物が無い事に気づく。
それならと近くにあるらしい三井住友銀行に行って見る事にした。
途中、HCMCでの初めまして、のお土産を買いに、高島屋があったので寄った。
ハイクオリティの日本式サービスに、しばし癒やされる。
日本のお菓子が高値で売られている。
シャトレーゼのおかきなんて5,6枚入って350円位で一番安いから、職場への差入にしてたのに、1箱36枚350,000VND。
1枚10000vnd弱だから約60円で、まあ、日本と同じ。
デパートに来たが、ココは八ヶ岳にちなみ、という事で、日本土産はシャトレーゼのおかきに決定。
何人スタッフいるか、よくわからないし、大入りで。
試供品としてスコーンを2つも入れてくれた、大サービス。
途中でハイランドコーヒーに寄ったので、未だお腹は空いていない。
これから行く7区の公園でピクニックランチにしようと、デパ地下で美味しそうな、NORDICハードパンを買った。
サラダも、来る途中にあったファミマにびっくりして、思わず買っておいた。
マップを見ていると、三井住友でなく、なぜか三菱UFJ銀行ホーチミン支店に案内される。
ATMで日本円引き出せるかもと思ったが、日曜でやっていないし、ATMなどないビルの中の現地支店オフィスだった。
いよいよ7区へ出発。
Googleマップで1番バスから139番バスで行ける事が分かっていたので、川沿いのバス停で待つ。
1番バスは2回目で、キャッチ。
車内はガラガラで、下りるところまで一本道で、徴収係も運転手も親切だった。
ここまで楽勝だったので気を良くして、乗換は139番バス。
マップでは歩く必要なく、降りたバス停に来るような感じだ。
139番もキャッチして乗り込む。
近くの乗客たちに、ここに行きたいとマップを見せると、この路線の最後のバス停だと言う人もいて、口々に何やらアドバイスをくれる。
しかし何故か、リアルタイムマップでは、バスは行きたい方向から離れていく。
もう一度見せて、7区のNam Vien Parkに行きたい、と言ってみた。
そこから何故か、バスが騒然となり、運転手もNam Vien Park!Nam Vien Parkだと!という感じで連呼する。
誰かが、GoBack!と反対側を指さして、違う方向なのだと分かった。
下りて引き返そうと、I learve off the bus,next.と何とか言ってみたが、乗客に止められた。
運転手を指さして、あの男に聞け、と言っているようだ。
結局、バスは、たくさんバスが停まっているターミナルに入り、乗客は、全員下りていた。
運転手は、私のスマホを見てから、笑顔で窓の外を指指して、あれに乗れと教えてくれた。
乗ったバスは、家族連れが遊んでいるように見えた。
運転手と妻と小さな子ども2人。
えっと、個人営業なの?タクシードライバーみたいに?と思ったが、時間になるとエンジンがかかり、料金を入れるように促された。
前の運転手が交渉してくれて、次の運転手に私がNam Vien Parkで下りる事は、引き継がれた。
このバスにも139番と書いてあるので、何が違ったのか、不思議に感じた。
だが、ナルホド分かった!
1番バスを下りたら、その反対側から139番に乗るべきだったのだ。
139番バスが山手線のようにグルグル回っているならだけど、1ラウンド毎にターミナルに入るんだ!
バスがNam Vien Parkに近づくと、運転手の妻が合図してくれて、無事下りることができた。
ホーチミンは、熱帯のようだ。
フエヤハノイの気候はもっと過ごしやすい。
ここはまさに外国人居留地で、カナダのインターナショナルスクールや、日本、台湾、韓国など各国駐在員の子ども達のための現地学校があり、高層マンションと広い公園が広がる。
ファミマやセブンも、ヴェトナム🇻🇳チェーンのハイランドコーヒーもある。
ここは、価格調査をして、ファミマのコーヒーをテイクアウト。15,000VNDで、日本と変わらない。
ハイランドコーヒーはラテM75,000VNDだから、500円弱。
よく考えると物価安くないね。
ハードパンにサラダ、チーズ、ソフトフランスの残りにミカンでフルーツサンド。
ついに着いたNam Vien Parkのベンチで、至福のランチ。
しかし暑い。2.5km30分は徒歩圏内と言ったものの、この一番暑い時間に歩くのはしんどい。
139番バスに乗って、今夜の宿へ。
下りてから、ガヤガヤした町をスーツケースを引っ張り歩く。
さっきのNam Vien Park周辺はやはり、別世界だ。
ホテルは、いわゆるラブホだとおもわれる。
フロントの男性は自営の地元の方、といった風情。
英語で話そうとすると、NoNo!わかんないよ、と手を振る。
ホーチミンの暑さの中では2.4kmは遠いし、やはり外国人居留地の方がキレイだ。
安いのはこういう理由ね。
3000円で他の宿が取れたので、連泊はキャンセル。
それでも、列車2連泊明けなので、シャワーを浴び汗を流せて、着替えられ、大きなベッドに眠れるのは、助かる。
ココでも、ネカフェでも2等列車でも、軽トラでもテントでも私は楽しめるが、だからと言ってホテルのスイートだって自分に過ぎるとは思わないようにしたい。
私の旅だし、豊かさは常にある。
私の経験は、コレだけは、他人が大金払っても買えない、価値があるのだ。
明日は早く起きて、荷物をまとめ、涼しいうちに歩こう。
向こうでCafeに入って過ごしたほうが良さそうだ。
バスは、Nam Vien Parkに向かう、ちょうどよい路線がない模様。
バスは、1乗り6,000vnd。
コレはgrabバイクより安いので、路線バスに乗れれば、HCMCでの生活圏が広がる予感がする。
04/01 ハノイ-ホーチミン 南北統一鉄道
04/01 HANOI−HCMC
長い車内。
若い母と小さな娘が隣の寝台で、上にも別の子連れの3人家族が乗っていた。
私とはあまり会話はなく、ヴェトナム人同士で、仲良くしゃべっていた。
朝方、全員どこかで下りたらしく、ウトウトして目を覚ますと一人だった。
なので荷物を広げようとスーツケースをベッド下から引っ張り出すと、レインボーカラーのスーツケースベルトだけ消えていた。
他は無事だったし、100円のベルトだったのだが、そんなに欲しかったのか、と何だか可笑しかった。
小さな女の子が欲しがったのかもしれない。
前日発覚した、到着日1日間違えた件で、4/1ホーチミン泊を4/2泊に取り直し、ホーチミンでの勤務先に連絡した。
4/2は日曜の為、4/3出勤前日、勤務先に行くこととなった。
自腹で取った宿を勤務先からは遠いと言われたが、自腹だし、30分2.5kmは私にとって徒歩圏内だ。
歩くのは健康にも良いし、未だ拘束期間前なので、自由にさせて頂こう。
ダニャンに近づくと、海の見える通路の窓に観光客が群がる。
緑っぽい水色の南国リゾートの海だ。
ヤシの木やバナナの木が生えていて、海によく似合う。
ダニャン駅では20分ほど停車したので、ホームの売店を窓から眺めていると、売店の女性が下りて買いに来い、と手招きした。
チラ見した感じ、欲しいもの無さそうな気もしたが、とりあえず明日までの食料が少し欲しい。
I want baim mi,bread onlyと言うと、別の男性がたくさんパンの入った袋を持ってきたので、2個もらった。
2個で10.000VND。
バインミーは、パンだけを指す事もあるようだ。
日本で売っているハードパンのフランスパンバゲットほど固くなく、コッペパンほど表皮がフワフワでもないが、柔らかい。
コレはこれで美味しい。
昼はハイランドコーヒーの小さなチキン&チーズバインミー、夜は、ダニャン駅のパンにチーズとフエ姐さんのミカンを挟んでフルーツサンドにした。
明日は6時半頃、ホーチミンに着く。
03/30-03/31 フエ-ハノイ タンロン城跡 チャンクオック寺 聖ジョーゼフ教会
0330-331 Hué-HANOI 「英語レッスン始まる(笑)」
フエから列車に乗ると、同室は、欧米人男性だった。
彼は愛想よく挨拶をしてどうぞと、私の寝台を指さした。
何故か「シンガポールから来たの?」と聞かれたので、日本だと言うと、「日本は日本人ばかりで、日本語しか話さないんだよね」的な事を全然悪気なく、興奮してしゃべっていた。
「その通り」だったので、スマホ翻訳機の登場。
男性曰くハノイまでには何駅かあるので、他にも同室乗客が来るかもと言っていたが、ハノイまで乗客は現れなかった。
「東京から来たの?」「サクワがあるでしょ」(よく聞いてみると桜の事らしい)とちょっと詳しいので、日本に行ったことがあるのか聞いてみると、「No」「very expensive」とちょっと悲しげだ。
どこから来たのか聞くと、「where do you think?」と当ててほしそうだ。
そのフレーズ!私も使いたかったんだよねー。
ヨーロピアンな気もしたが、とりあえず王道の「USA」と答えてみた。
答えは、ドイツとフランスの両方だった。
父はドイツで母がフランスとか何とか。
確かに日本からヨーロッパの航空券だって、むちゃくちゃ高い。
彼とヴェトナム鉄道の2等寝台で同室になるということは、私と同じバックパッカーでミリオネアではなさそうだ。
おしゃべりはそこまでで、私はフエで歩きまくって疲れていて、お腹が絶不調でトイレに駆け込みたかったので、トイレに行くと、すぐ眠った。
もはや同室が男性とか関係なかった、ただ休みたかった。
彼はジェントルマンのようだったし、助かった。
お腹の上に手を組んで温めながら眠り、翌朝は気分良く目覚めた。
車窓から見ると外は雨。ハノイへは昼前に着く。
同室の男性は、昨日よりも、もの静かだ。
私イビキかいてたかもだし、もの静かで大人しい(?)アジア人女性の印象変わってびっくりしたかもね(笑)
お腹の調子も良くなったようだ。
ハノイに着いたら、まずコーヒー飲みたい。
無印良品があるのが分かったので、スーツケースを買おう。
ハノイに着き、同室の男性にサヨナラの挨拶をして、駅前のハイランドコーヒーへ。
念願のコーヒーとバインミー。
と言ってもバゲットサンドのコトは、全てバインミーと言う。
今度はパテはパス。具はチキン&チーズにした。
やっと多分2等寝台から解放された欧米人旅行者たちも、ハイランドコーヒーに群がり、「あ、バナナケーキがある!」と歓喜の声を上げている男性もいた。
私も、コーヒーを飲みながら計画を立てる。
ハノイは地下鉄も開通し、路線バスもたくさん走っている。
32番バスで、日系ショッピングモールVincom Center Metropolisに行けるはず。そこでスーツケースを買い替えて、食事をして。
列車は夜22時発なので時間はたっぷりある。
その後は王道のタンロン城跡、チャンクオック寺、セントジョーゼフ教会、時間があればホアンキエム湖へ行こう。
よく見ればバス路線と行き方もGoogleマップに出ている。
ハノイは、一目見て長袖着用率が高い。
それでも、東京より暖かいくらいだと思う。
マップではやや離れたバス停を案内していたが、駅前のバス停にも32路線の表示があり、3分毎に走っているはずだった。32番がきたので、運転手に「Vincom Center Metropolis」と言ってみたが、急いでいる様子でNOという返事が。
仕方なくマップを見ながら、離れたバス停に行ってみると、年配の男性と世間話をしながらバスを待っているハノイの女神が。
彼女たちに、excuse meと話しかけ、Vincom Center Metropolisに行きたいと言ってみると、ここじゃなくて、あっちと、近くの別のバス停まで案内してくれた。
ところがバス停の表示を見て、首を横に振った。
ここじゃなかったと言っている様子。
それでも彼女は32と英語で言っているので、やはり駅前のバス停に戻ろうと考えていたら、バイクで行くしかないわと、と彼女は近くのバイクタクシーを指さした。
そしてバイクを止めると交渉して私に乗れと合図した。
まさかの展開に嫌とも言えず、これも経験かと覚悟を決めた。
スーツケースを運転手との間に挟んで股がると、荷物は後ろに回せと言って、何と彼女も私と運転手の間に股がった、スカートのまま。
そしてバイクは出発、Vincom Center Metropolisではなく、32路線の別のバス停で止まった。
彼女は、サッサとバイク屋に自分の財布を開けてお金を払い、出そうとする私をNoと止めた。
32番路線と何度も言い、何と自分もバスに一緒に乗ると言う。
おそらくそれでも彼女の用は足せるらしいのだが、そのキップの良さに驚いた。
バスが来て乗り込むと、徴収係がやって来て7.000VNDと言う。
彼女の分も支払うと私が言うと、Noと止めて彼女は持っていたパスを出す。
どこで降りれば良いですかとスマホ翻訳機で聞くと、任せてというように胸を叩く彼女。
「キンマン」と聞こえたが、そこで下りろと言い、近づくと教えてくれた。
バスが止まると、さあ下りろ、あの大きなビルがVincom Center Metropolisと指さした。
翻訳機で感謝を伝えると、笑顔でうなずいてくれた。
ハノイでも菩薩現わる。
フエに続き、ベトナム女性の姐御の様な優しさに驚かされる出来事だった。
二人とも全く私からの見返りを求めていないのに、ものすごい親切。
Vincom Center Metropolisは、日系の大きなショッピングモールで、無印良品もユニクロも、丸亀製麺、ぼてじゅうも入っている。
高層マンションにもなっていて、多くの日本企業の駐在員たちが家族で住んでいるらしい。
ホーチミンで私のクライアントさんになるのも、おそらくこういった方々だ。
ショッピングモールには人もまばら。
日本人らしきお客がチラホラ。
お目当ての無印良品の36Lのゴールドのスーツケースを手に取りレジに行き、新しいのを買う代わりに壊れているスーツケースを捨てて欲しい、と頼むと快く引き受けてくれた。
3999.000VND。
日本円換算で約2.2万。日本では2万切る値段だったはずだが、必要なもので買うと決めたし、これも思い出だ。
ユニクロもカワイイスカートが約5000円と日本より高めの値段が付いている。
銀座のユニクロや無印良品に群がる外国人観光客を思い出した。
安ゥー!って感じだったのかもしれない。
食事をしてキレイなトイレも使おうと思っていた。
迷った挙句、ぼでじゅうでサッポロビールとタコ焼き3つ、アボカドサラダを頼んだ。
野菜サラダはずっと食べたかったが、生野菜は衛生管理が整った安全な店でないとお腹を壊す。
朝はバインミー、夕食もきっと食べるつもりだから少な目に。
トイレも列車に比べて天国のよう。
ただ、ヴェトナムのトイレには噴射シャワーがどこにでもあって、洗い流してから使用する。
バスの乗り方は、さっきの菩薩様に教わっていたので、32番路線を捕まえて乗り込む。
下りる停留所もリアルタイムでGoogleマップを見ていれば分かるので、無事タンロン城跡に向かう道で下りる。
スーツケースの扱いやすさに驚き、新しい相棒を大歓迎した。
タンロン城跡は17時閉館で、16:50頃到着。
入れてもらえなかったが、気にせず写真だけ撮って、次のチャンクオック寺へ。世界でも美しい寺だそうだ。
タンロン城跡前にバス停があったので、今度は51番。
しばらく待って乗り込み、17:30の閉館直前に到着。
入れてはもらえなかったが、霞んだ湖面と仏塔の写真を撮って、次なる聖ジョーゼフカトリック教会近くへ向かう路線へ。
15分以上待って暗くなり始め、やっと乗ったバス。
今までは、下りたいバス停に下りる人がいたので、自然に下りれていたが、どうやら下りる人が誰もいないと通過する様子。
誰かが押しボタンブザーを押して、理解した。
教会から若干離れた所で下りて歩いた。
夜の教会は、とても美しい。
18:45に鐘が鳴った。
ハノイ駅22時発だから、20時位に駅に行けば充分だ。
どこかで食事したいけど、お腹壊すのはゴメンだ。
ローカルフードは怖いのでパス。
ちゃんとしたレストランか、ハイランドコーヒーのバインミーか、スーパーマーケットで買っていくか。
結局、クラフトビールのビアバーでライブ演奏もしている駅前の店に入る。
若い、ミニスカはいたウェイトレスたちが愛想よく案内してくれる。
肉の煮込頼んだら、驚いたような表情になり、時間が30分との事。
列車まで時間あるからと注文するが、出てきた量を見て一人分ではなく、シェアして食べるものらしかった。
LAGARビール1杯と煮込で700.000VND、約4000円。
外国人の列車待ちの客が多く、この値段でも流行っている。
煮込もビールも美味しかったが、次は違う選択をしようと思った。
当然煮込は、食べきれなかった。
ハノイ駅の鉄道員の女性たちは、THE公務員、THE社会主義国といった風情で、ニコリともせず客や小売商たちを怒鳴る。
ホーチミンでももっと親切だったし、フエの鉄道員の女性は愛想よく荷物も預かってくれた上、トゥヒエウ寺へ行って無事駅に戻ると、笑顔で、おかえりと、手を降ってくれた。
スマホの予約票で列車に乗れたフエとは違い、ハノイでは窓口に並べと言う。
窓口では画面を確認すると、outsideと追い払う。入口では窓口へ行けと言われ、堂々巡り。
ついに入口係が別の窓口に行き、パスポートを見せてこいと言うが、窓口の人はパスポートは見ずに、紙のチケットを発行し、ポイと渡した。
やっと入口係にチケットを見せると、見ながら別の人を呼び止めて注意したりと、なかなか返してもらえない。
そうこうしているうちに、ハイランドコーヒーのテイクアウトのコーヒーが、私のスーツケースから滑り落ち、コーヒーが一面にはねた。
当然入口係はプンプンだったが、私は、全然申し訳ないと思えなかった。
一応Sorry、とは言っといたが。(笑)
待合室で、重大なミスが発覚。
3/31夜22時ハノイ出発で、朝6:30ホーチミン着とチケットに書いてあったが、翌日早朝に、そんなに早くホーチミンに着くか?と我ながらおかしいと思って、時刻表を確認すると、案の定「+2」、つまり車内2泊だったのだ。