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0807 DALAT
ダラット最終日。
20時ダラット発の夜行バスで、カントーに向かう事にしていた。
10時のチェックアウト後、キャリーバッグを持って夜まで過ごすので、ダラット駅で機関車に乗り隣村の観光、駅のチョコレートcafe、ダラット名物ネムヌンの昼食、ナイトマーケットでダラットピザ、という市内の観光を予定に入れた。
チェックアウト後、駅までキャリーバッグを転がす。
坂が多くて一苦労。
grab bikeに何度も声を掛けられるが、 bikeじゃ無理でしょ、と思う。
最後は、もちろんタクシーでバスステーションまで行くが、それまでは多分転がして行ける。
ダラット駅は、予想通りクラシックな可愛らしさ。
トイレまで、クラシックと言うか、コレはちょっと。。
発車時間まで1時間以上あるので、駅舎にあるはずのチョコレートcafeへ。
ぱっと見、駅舎内に普通のcafeしか無く、この店舗に変わったのかと思ったが、念のためグルッと駅舎を回り込む。
駅舎の横、奥に、口コミで見覚えのあるchocoの看板を発見。
LAVIETと言い、ココといい、あるものを活かしつつお洒落な空間である。
オレンジ色のベトナムランタンを吊るしてあるが、アジアンになり過ぎず、全体的にはシンプルで無機質でスタイリッシュな感じ。カードも使え、ドリンクの値段も日本と変わらない。
チョコレートの入った小さなムースとコーヒーを注文。
窓口で往復切符を買い、レトロな機関車に乗り込む。
アジア人観光客ばかりだが、日本人は私だけのようだった。
言葉や雰囲気では、私には中国人なのか台湾人なのか、はたまた、もしかしたらヴェトナム人なのかよく分からない。
ヴェトナム語も中国語も音の上り下りが多いように聞こえるので、ヴェトナム人、又はヴェトナム語と、はっきりと断定する自信がない。
後は圧倒的に韓国人が多そうだった。韓国語は何となく、中国語とは響きが違うので分かる。
窓の外には、メルヘンな町並みが通り過ぎて、車内皆んな携帯電話で撮りまくる。
撮って欲しいと、韓国人女性から声をかけられて、シャッターを押す。
交代で撮りましょうか、と言ってくれたが、セルフポートレートの趣味が無い事に今さら気づいて、大丈夫、と笑顔でお断りをした。
なぜか、機関車の中でキックボードに乗る子どもが。。(笑)
職業柄、子どもを見ると、話している言葉を聞かなくても、表情と雰囲気だけで日本人かそうでないかが、瞬時に分かるようになっている事に気づく。
大人は綺麗に世界標準化された化粧やファッションで、子どもほど分かりやすくないのだが、日本人の子どもは一言で言うと、小さくてもお行儀が良く見える。
幼稚園でも、自分の事は自分でする様に躾けられ、友達との関係の中で我慢を学ぶ事が重視されている。
日本で生まれ育つと当たり前の環境で、当たり前に日本人になっていくのだが、ここでは日本人として育てたいのかどうかを、意識的に選択する事ができるのだ。
良くも悪くも。
機関車は、チェイマット村(スイスのツェルマットに響きが似ているかも)という隣村に40分停車し、またダラット駅に帰って行く。
下りる前に、停車時間は40分で、発車すると、車掌さんから注意を受ける。
まさにダラットレジャーランドの観光列車なのだ。
40分の停車時間で行ける、近くの派手な寺を見に行く人が多い。
私もチラ見したが、時間が気になり、すぐ駅に戻る。
ダラット駅に着くと、またキャリーバッグを転がして、中心部のスアンフーン湖畔に戻る。
昼過ぎの時間だったので、ローカルフードランチ、ネムヌンを食べる事にした。
揚げ春巻きのようだ。
今朝チェックアウトしたホテル近くに、おすすめ店があるという。
Google MAPで探して行って見ると、THE LOCAL食堂。
ローカルフードが食べたいと、口コミ頼りに行くのだが、THE LOCAL過ぎて引き返す事が何回もある私。
と言うのもやはり、お腹が心配だからである。
バリ、そしてベトナムでも、お腹が壊れた事がある。
ああ、、ワンチャンがテーブルの上に乗っている。。
昨日のラベンダーガーデンのお洒落テラス温室レストランでも、小さな子どもが土足でテーブルの上に立っていて、親が側でニコニコしている姿を見たなぁ。。
非難はしたくないけど。。
でも今日はダラット最終日。夜まで時間もあるし、疲れてお腹も空いている。
店員さんも、観光客慣れしていないのは態度で分かる。
「外国人がなぜウチヘ?」と言った感じだが、とりあえず、welcomeはしてくれる。
他のお客と同じく、ビールとネムヌンを注文。
春巻きの皮で巻かれた肉の揚げ物。
さらに、生春巻きの皮。
生の葉っぱが大皿いっぱい。
ビールジョッキに氷が入っている。。
もしや、この店で生野菜と氷は、お腹にはヤバいのではないか。。
そして、ダブル春巻きは炭水化物祭り。。
ネガティブな思いが湧き上がってしまう。。
氷をジョッキからつまみ出し、ビールを注ぐ。
チマチマと、揚げ物をつまんでいたら、親切な店員の若い女性が、新たにライスペーパーを持って登場。
ライスペーパーに葉っぱ、その上に揚げ物を乗せてクルクル巻いてタレをつけて、渡してくれた。
「こうやって食べて」と言っている。
ローカルフードを食べたいと来たのだから、ごもっとも。
心配を投げ捨て、覚悟を決めた。
もちろん美味しい。満腹で店を出る。
確か50kvnd位で、LOCAL価格。
観光客相手の店との価格落差がすごい。
普段も、職場の日本の人たちと行く店は、モーニングでもランチでも100kvnd超が当たり前。
夜飲みに行けば、1回500kvndが飛んで行く。
確かにお腹を壊す心配もなく、日本にいる感覚で行ける店ばかり。
犬はテーブルに乗っていないし(笑)
冒険だったが、やりたい事リスト、1つクリア。
14時を回り、午後の陽射しになっていた。
近くに教会があるらしいので、行って見る。
静かで、雰囲気もいい。
木陰もあるので、しばし休憩。
バスは20時発だから、19時には、grab taxiを呼ぼう。
後は、17時からのナイトマーケットを覗いて、ダラットピザを食べたい。
教会で休憩の後は、スーパーマーケットビッグC(地図やレシートにはGo dalat
)でお土産探し。
キャリーバッグ転がしにも疲れて、近くとは言え坂を下りてナイトマーケットまで歩いて行くのも、面倒に感じていた。
grabデリバリーで、買ってきてくれないかな、ダラットピザ。
と探してみるが、それらしきものも引っかからず。
もう、Go DALATのファーストフードでも、ビールだけでもいいわ。。
ローカルフードは、鍋もバインミーシューマイも、バインカンも、ネムヌンも食べたし。
イチゴもスパークリングワインも。と、スーパーマーケットの入り口に面した公園で座って休憩。
そろそろ17時過ぎだし、ナイトマーケットが始まる時間。
突然、七輪や食材を分担して持った家族のような一行が現れ、私の目の前を通り過ぎて、公園、そして湖に向かって下りて行く。
ダラットピザ屋さんだと、ピンときた。
え、どこで営業するのかな。
ニオイが漂って来ないかと、何度か確かめ、キャリーバッグは、木陰に置いて、公園まで下りてみる。
すると、いたいた!
湖まで行かなくても、スーパーマーケットの周りの公園で、ついに念願のダラットピザの屋台発見。
1please!と、焼いてもらう。20kvnd。
手際良くクレープの様に折りたたみ、紙に包んでくれる。
やった。
最後の最後で、食べたかったダラットピザを缶ビールと食す。
香ばしい。
時間も丁度良い。
18時半を回ったところで、grab taxiを呼び、キャリーバッグと共に、ダラットのFUTABUSステーションへ。
カントーへ向かう。
大きな待合室がある、バスステーション。
日本で言うところの、バスタ新宿といった感じ。
ヴェトナムでは、電車があまり普及していないが、その代わり長距離バスが普及しているらしい。
飛行機に比べると料金も手頃な上、バスも新しく、足が延ばせるロングシートなので、長距離も快適。
まさに庶民の足で、ここには外国人はほとんどいないように見えるが、それでも窓口には英語対応できる人が必ずいる。
メコンデルタのカントーまでは、夜行バスで10時間ほど。寝ながら行けて、早朝には着くのもいい。
旅行サイト経由でも宿代より、飛行機代より安い、3800円程。
FUTAバス直接購入だと、もっと安い。
LLC飛行機だと約45分、7000円弱なので、安いと取るか高いと取るかは状況次第だが、今回はローカルバス経験もでき、車中泊で宿も要らず、カントーでは到着後早朝から時間を使える、と良いこと尽くし。
時刻表が画面に表示され、バスのナンバープレートもチケットに印字されているので、安心して待つ事ができた。
バスが到着したので、チケットをスタッフに見せ、キャリーバッグをバスのお腹に預けて乗り込む。
2段寝台式で、チケット通り上の席へよじ登る。
ドミトリーのベッドのようでカーテンで守られ、シートもキレイだし、水のペットボトルとお手拭きがサービスで付いてくる。コレは長距離も快適。
直ぐ横になる。
0806 DALAT
ダラット、トゥエンラム湖畔での最後の朝。
ここは、町中から離れていて、静かな自然の中で、本当に清々しい。
お店もなく、カード払いも使えないが、最後の現金でコーヒーを頼んだ。
30kvnd。ミルクコーヒーにしようかと思ったが、コンデンスミルクで甘すぎるので、ブラックに変更。
カウンターのまだ大学生のように見える若い男性は、気持ちよく注文変更に応じてくれる。
Lake House の女主人の親戚か友人家族のような、ヨーロッパ人かアメリカ人たちが子連れでLDKに居て、賑やかだが、日本人の私に遠慮がある様子。彼らのヴェトナム人家族が軽く挨拶をしてくれた。
女主人か、このグループの誰かが、国際結婚カップルのようだ。
カウンターの中には、家族なのかスタッフなのか、小さなゲストハウスなのに、内輪の人たちがたくさんいる。
人件費や食費で採算は合っているのだろうか、と余計な心配をしている自分に気づき、そんな事どうでも良いのだ、今ここは楽しかっただけで良いのに、と心の中で、自分に笑ってしまう。
Wi-Fiが繋がるLDKで、grabtaxiを呼ぶ。
当初の計画では、荷物を持ってタクシーでワイナリーに行こうと考えていたが、10km超の郊外のワイナリーまでのタクシー代と、5、6kmと比較的近いダラット市内へのタクシー代を考え、先ず市内のホテルにチェックイン前にキャリーバッグだけ預けて、身軽に安いgrab bikeの方でワイナリーへ行こうと考え直す。
結果、それが正解だったのだ。
私は、grabをクレジットカードと紐づけているので、現金の心配はいらない。
ホテルに10時前には着いたが、チェックイン前でも気持ちよく荷物を預かってくれた。
ダラット市内は、私からすれば全て徒歩圏内だ。
早速、初日にタクシードライバーから教えてもらったTPBANKへ行き、ATMでヴェトナムドンを引き出す。
SMBC debitカードをHCMCのATMで吸い込まれてから、wise debitカードが頼りになる。
店舗は休日だったので、またカードが返却されないのではと、ドキドキしたが、新しいATMはキチンと働いていくれた。
今度はgrab bikeだ。残高不足のせいではなかったらしく、まだ携帯電話も働いていた。
TPBANKに バイクが順調に到着し、いざラドフーズワイナリーへ。
バイクはどんどん郊外の山に上って行く。
鬱蒼とした山というより、日当たりの良い丘だった。大きな風車がまわっている。
ブドウ畑なのだろう。
本当にメルヘンな町。ダラットの町全体がレジャーランドのようだ。
家もフランス風と言うべきか、古くてアンティークっぽい洋風の可愛いらしい家ばかり。
ドライバーがGoogle MAPを見ながら、ワイナリーはあっちかこっちか、近くなんだけどと言いたげな様子で、バイクをUターンさせる。ついにワインの看板を見つけて門を入ると、守衛兼受付嬢の女性が、ドライバーに何か言い、私にも「sorry。。」と謝り、closeだと言う。
事前に調べた情報では、月曜定休のはずでい今日は日曜日だが、それを言ったところで何も始まらない。
予定変更。高いタクシーで来なくて良かった。
では、町中観光に切り替えよう。
そのままgrab bikeに乗っけてもらい、ダラット市場へ送ってもらう事にした。
ダラットでしたい事リストの、ワイナリーは残念だが、お店でスパークリングワインは買おう。
野菜ビュッフェとトレッキングと松ぼっくりとイチゴと自然の中で泊まる事は出来たから、今日の昼間はcafeに行こう。
ナイトマーケットで、ローカルフードを食べて、明日、夜行バスまで時間があるから、ダラット駅で機関車に乗ろうかな。
昼間のダラット市場をチラ見したが、あまり興味を惹くものは見当たらない。
simカードのチャージができる携帯電話代理店が、このダラット市場付近の中心地にあると調べて、無事VIENA phone店舗を発見。スタッフに100kvndチャージをお願いすると、自分で何もせずとも、お金を渡すだけで完了。
コンビニチャージだと、レシートの番号を自分で入力する必要があるが、さすが代理店。
そう言えば、ダラット中心部にも、大手のコンビニらしきものは見当たらない。
さて、現金もあり、電話の残高不足も解消。
何もなく、お金も使えない状態での大自然の湖畔ももちろん素晴らしかったが、ダラット町中観光も楽しみの一つ。
ダラットと言えば、LAVIET cafeがある事も調べていた。
スタバには行かない私だが、ダラットのおしゃれヴェトナムcafe LAVIETとダラット駅のチョコレートcafeには、行く気満々である。
まずはLAVIET cafe。大手のスーパーマーケットで売っているお洒落なヴェトナムのコーヒーブランド。
市場から2kmと徒歩圏内のはずだが、坂も多く、道のりは結構あった。
昨日は湖畔を7km以上歩いたのに、昼過ぎのダラットの町中は、結構陽射しもきつい。
やっと着いて、cafeモカとバナナケーキを注文。
トタンや木材を使って、スタイリッシュな店舗。
もちろんカードも使える。
LAVIETが昼食のつもりだったが、帰り道ダラット市場近くのファーストフード店のような小綺麗な店舗に惹かれて、ダラットローカルフードを食べる事にした。
バインミーのミートボール添えと、たこ焼き的なバインカン。
食べ過ぎたので、ナイトマーケットには行かず、ダラットピザとネムヌンは翌日に。
ダラット中心部の大きなスーパーマーケットGo !DALATで、スパークリングワインを探し、今夜のお供にした。
イチゴとスパークリングワイン、達成。
0805 DALAT
翌朝、すっぽかしたディナー分を支払うと謝る私に、悲しげに、気にしないで、と言う女主人。
それでも払うと食い下がる私に、では、と支払を今日のランチに回す提案をしてくれた。
実は、すっぽかした夕食の食材をお弁当にしてくれたらいいな、と思っていたので、ランチをtakeawayにして欲しいと言うと、少し考えてokと言ってくれた。
朝食は、麺として螺旋状のマカロニが入ったスープ丼。安い25kvnd。おそらくヴェトナム風の味付けで、美味しかった。ランチとディナーは同金額で65kvnd。
朝食を食べている間に、女主人がタッパーに入ったガパオライス風なお弁当を持って来てくれた。
国際免許も持って来たし、バイクレンタルも考えたが、今日は、湖畔トレッキングをしようと決めた。
ランビエン山登山も諦めきれずだったが、せっかく湖畔にいるので、この場所を楽しみたい。
山の方のワイナリーにも行きたいが、試飲すればバイクレンタルでは帰れないので、移動日にgrabで行けば良い。
それでは、湖の反対側にラベンダーガーデンがあるので、そこを目指そう。
バイクで一気にラベンダーガーデンまで行くのは、つまらない。
バイクならいろんなスポットを回れるとしても、町中観光を宿泊する最終日にすれば、今は要らない。
湖畔を歩きながら、HCMCのkidsたちの為に、松ぼっくりをたくさん拾おう。
距離約6.9kmで、高低差無、ダラットの快適な気候と美しい景色なら、気持ち良く歩けるはず。
朝食後、9時過ぎにリュックにお弁当を背負って出発。
歩き始めるとすぐ、イチゴを売るテントがあった。
イチゴ、アジサイ、そしてダラットワインのブドウ、日本では珍しくないのだが、ヴェトナムの熱帯の気候では栽培が難しく、涼しいダラットの名産品らしい。
ダラットワインスパークリングとイチゴも、試したいと思っていたので、1kg 80kvndの看板を確認して通過。
静かな湖畔の道路。
アスファルトで舗装されている。
たまに、バスや車、バイクが通り過ぎる。
湖の周囲には、時折、リゾートホテルの洋風な建物が見え隠れるが、中には営業していない、さびれたものもある。
とにかく、広大な湖と道、脇には松の木の生えた山の斜面が続く。
松ぼっくりもたくさん落ちていて、リュックのポケットに入れながら歩く。
湖には、川が流れ込む場所があり、滝もあった。
ダラットは滝も有名だったが、水が濁っている。
日本では山の中の川と言えば清流で、遠くから見れば美しい青色に見えるが、ダラットの川は濁流に見える。
山の斜面を見ると土が赤いので、そのせいかもしれない。
しかし酪農と高原野菜の農業と観光、ダラット、八ヶ岳、共通点が多く、景色もあまり違和感がない。
ススキの穂を見つけて、思わずカメラに収める。
八ヶ岳ほど寒冷地という訳ではないけれど、稲作は出来ないのか、メコンデルタで米を作っているから、ダラットでは必要がないのか。
日本では、今は東北も北海道も米どころだけれど。
など、歩きながら疑問が沸いてくる。
突然、湖畔のガードレールに囲まれた狭い斜面の一画に放牧された、茶色い牛たちの姿が現れる。
こんなところに?
可愛い。ホルスタインじゃないんだね。
日本にいる間チャージしなかったので、携帯電話が残高不足で、ネットに繋がらなくなり、地図もオフライン。
ガーデンに着かなくても昼になったら、引き返そう。と思いつつラベンダガーデンの後1km看板を見つけ、歩き続ける。
ガーデンは、湖を望む入江の広大な丘の斜面にあり、まだ造成中の場所もあるが、綺麗な場所だった。
テラス温室の様なお洒落なcafeがあり、その中は何組かゲストもいて、子どもも走り回り、少し賑やかだった。ここ1両日、カードが使えない店ばかりで現金が心許ない。
ここなら新しく綺麗なcafeなのでと思ったが、まさかの現金オンリー。
スープを頼んでガーデン内のベンチでお弁当ランチを楽しもうと思ったが、takeawayも出来ず。
cafeのテラスで、 1杯80kvnd!ビックリ価格のスープを飲んで引き返す。
牛の辺りの草の上で、ガパオライス弁当を食べよう。
午後は、ケーブルカー駅の近くのダタンラの滝へ行ってみよう。
帰り道、また松ぼっくりを拾いながら歩いていると、通り過ぎるバイクが何度も停まって、声をかけて来る。
最初はgrabの客引きかと思って「No Thankyou」と手を振っていたが、明らかに一般の人が、若い大学生風だったり、インド風の女性だったり、「乗せていきましょうか」と、歩いているのを心配してくれている。
親切がありがたかったが、「湖畔を散歩中で、トレッキングが好きなんです」と言うと、皆、頷いて納得してくれる。良い人に出会う事が多い。
最後にイチゴテントでイチゴを少量買おうとすると、値段を聞く前にいそいそと小パックに詰めた主人、「100kvnd」と、嬉しそうに言う。
1kg 80kvndの看板は、見なかった事にし、少なくなった現金で支払う。
こんな高いイチゴ日本でも買わないが、これは繋がっていると思った。
清廉な禅寺の無料の拝観料、バイクに乗って行かないかと声をかけてくれた人々、ディナーをすっぽかされたのにランチ弁当に切り替えて作ってくれた宿の女主人、美しい自然。ダラットに対して払うなら、全然高くない。
でも、手持ちの現金が無くなったので、今夜はイチゴと、持って来たナッツとチーズの夕食だ。
もしくはケーブルカー駅の高級そうな土産物店でカードが使えるかも。
ガパオライス弁当は、湖を見下ろす斜面の草の上に腰を下ろして、ピクニック気分で頂いた。
弁当を食べて元気になって、宿近くのケーブルカー駅に戻る。
近くのダタンラの滝が有名な観光名所で、約1.7km、30分徒歩で行けるらしい。
坂を下りまた上り、高低差のある道のりを行ってみたのだが、要はアドベンチャーパークの様だった。
ローラーコースターやZIPラインを楽しむ為の遊園地であり、入園料が必要で、しかも現金オンリー、窓口スタッフは、Englishでの最低限のコミュニュケーションもNo!と手を横に振る。
私は自然の滝を静かに見たいだけだったし、現金もないので、あっさり引き返す事にした。
ケーブルカー駅の土産物店で、ダラット野菜チップスをカードで購入し、Lake Houseに戻る。
ミネラルウォーター、イチゴ、チーズ、野菜チップスと健康的な夕食を食べ、就寝。
野菜チップスが非常に美味しい。
明日は、湖畔をチェックアウト。
キャリーバッグがあるので、grab taxiを呼んでワイナリーまで行った後、ダラットの町中に移動しよう。
あのTPBANKで現金を下ろして、携帯電話もチャージして、と、計画。
0804 HCMC-DALAT
夏休み。一時帰国後、ヴェトナム🇻🇳へ。
羽田2:00深夜便だったが、遅れて3時過ぎ搭乗。
数週間前にDALAT行きHCMC発0920の便が0830出発に早まり、旅行サイトからキャンセルするか確認連絡をもらっていたが、90分あれば乗換可能と聞いて、そのまま搭乗予定でいた。
前日には830発予定がまた、9時過ぎ発に戻り安心していたが、羽田発便がおくれるとは。
HCMCでダラット行きに無事乗れるか微妙だったが、今さらどうすることもできない。
7時過ぎにHCMCに到着。入国審査を通過し荷物を受取り、急いで国内線ターミナルへ。この時点で8時過ぎ。
ベトジェットのチェックインカウンターは、のんびりしている上、割り込む乗客もいる。
順番待ちの列では、「日本人ですか」とナチュラルな日本語で、小さな子どもを抱いた女性に話しかけられる。
最初の一言では、日本人かと間違えてしまうほど上手な日本語。
彼女は日本に留学していたとの事で、抱いた赤ちゃんも興味深げに会話を聞いている様子。
「子どもにも、日本語で話しかけています」との事、赤ちゃんはニコニコしている。
「初めて日本人の話す日本語を聞けたね」と、女性は嬉しそうに子どもに話しかける。
HCMCで日本の子どもたちと関わる仕事をしている事を伝えると、この子は日本の学校に行かせたいと思っていると、興味深々の女性だった。「ところでどこ行くんですか」「飛行機は、何時ですか」と聞かれ、ダラット行きが迫っている事を話すと、なかなか進まない列に「大丈夫かな」と心配してくれる。
I want to go to Dalat,915AMと、何回かベトジェットスタッフに言い続け、やっと順番が回って来て、チェックイン終了。
日本語を話す女性とはここでお別れ。「ダラットはいいところだけど、今は雨季ですよ」と女性は教えてくれた。
急いでゲートに行き、無事搭乗口行きのバスに間に合う。
飛行機の中で、ロングダウンを着込んだ女性を見かけ、「そんなに!?」とツッコミをいれたくなったが、大きなお世話であろう、口を慎もう。
コートは熱帯では味わえないファッションなのかもしれないし、熱帯の国の人には、ダラットの気候は凍える程かもしれない。
しかし信州を思いださせる爽やかなダラットでも、雪は降らないし、それ以上寒い冬は来ないのである。
ずーっと、日本の秋のような爽やかな気候が1年中続き、違いは雨季か乾季かだけ。と、調べていた情報に依る。
シャトルバス無し。
空港からダラット市内へ行く無料シャトルバスが目の前に停まっていると調べた情報だったのだが、それらしきものもなく、次の飛行機の到着まで30分程待ってもみたが、現れず。
空港スタッフにI want to ride the busと言ってみたが、答えはNo bus!
何が合っているかよく分からないが、タクシーで行くしかない。
そう言えばFUTAバス長距離バスターミナルを降りると、カントーでもホーチミンでも市内まで送ってくれる無料シャトルバスがある、という情報もあったが、そのバスの有無もよく分からなかった。
どこにいこうか考え、トゥエンラム湖畔に予約した宿に直行するより、ケーブルカー駅に行く事にした。
野菜ビュッフェのレストランがある事と、そのケーブルカーでトゥエンラム湖に行けそうだったからだ。
ケーブルカーの降り口には禅寺もあり、そこもみたかった。
ダラットでしたい事。
・野菜ビュッフェを食べる
・ダラットピザ、ダラットローカルフードを食べる
・cafeに行く
・イチゴとスパークリングワインを食す
・ワイナリーに行く
・レトロな機関車に乗る
・トレッキング
・松ぼっくりを拾う
・自然の中のコテージに泊まる
カードokと言いながら、機械搭載無しのタクシー。200kvndで安いよとの事。
町に入ると、ドライバーがTPBANK前で止まって、ここでヴェトナムの現金引き出せますと、言う。
それでも、以前HCMCで起こったATMでのカード吸い込まれの再来が怖くて、仕舞っていた現金に手をつける事にしたのだが、最終的にここは有人店舗併設であり、ATMも最新なのを確認できたので、後日行く事になった。
タクシーメーターは、約束の200kvndを超えてじゃんじゃん上がっていくが、到着ケーブルカー駅では、ドライバーは、約束通り200kvndです、とそれ以上要求せず、良心的。
先ずは、腹ごしらえ。
行きたかったレグダと言う高原野菜ビュッフェ、鍋料理のレストランへ。
ビュッフェ59kvnd、肉小皿が89kvnd、計148kvnd。
カードok。
山ほど野菜をお代わりし、満腹になった。
鍋料理用に知らない野菜もお馴染みの白菜、キャベツ、パクチー、オクラもあり、野菜サラダ用のレタス、モロコシもあった。
人参やトマトは見ない。
肉も1皿頼み、一人鍋だがかなり大きな鍋で、たれは2種類、野菜カウンターを大皿で往復して楽しんだ。
野菜が売りのダラット、ここなら生野菜も安心して食べられる。
ランチ後、雨模様でもあり、この後どうするかをGoogle mapとにらめっこ。
2泊する湖畔でしたい事は、静かに自然を楽しむ事であり、トレッキングしながら松ぼっくりを拾ったりする時間を持ちたい。
cafeや機関車、ナイトマーケットのローカルフードは3泊目のダラット中心地でできる。
ワイナリーへは湖畔から市内移動日に、荷物と共にタクシーで行こう。
それでは、ケーブルカーに乗って、いざトゥエンラム湖へ。片道100kvnd。
どうやらダラットでは、まだ現金が流通し、主な支払い方法の様子。
降り口から、湖畔の宿レイクハウスまでは徒歩圏内。
大きなキャリーバッグを引きながら、ケーブルカーに乗る。
個室なので、遠慮は要らなかった。
これは、パノラマスキー場のゴンドラと同じ。
でも、冬は来ないんだよね、雪も降らない。不思議。
カラフルでメルヘンな洋風のダラットの町並みを囲う山は、針葉樹の森の見事な景色だったが、時々バナナの木が生えていて不思議な感覚に捉われる。
また、一昨日まで戻っていた信州の景色にもよく似て、置いて来た景色に突然再会した様で、この点でも何だか奇妙な感覚。
20分程で、トゥエンラム湖側のケーブルカー駅に到着。
降りてすぐ、竹林禅院への案内看板がある。急な坂道。
日本から持って来た重いキャリーバッグを引きながら上ると、大きな竹林禅寺もまた、石段が。。
観光客も多く、大きなバスも停まっていて、拝観料も取らずに内覧させてくれるらしい。
美しい寺との情報を見ていたので、キャリーバッグは石段の影に置き、貴重品バッグだけで身軽に上る。
90年代に出来た、比較的新しいお寺らしい。
瞑想センターの様な施設も附属していて、黄色い僧衣の僧侶たちを見かける。
でも、大乗仏教である禅宗のお寺である。
その名も「竹林禅院」。山門には漢字の看板も掲げてある。
中国経由の禅宗と南伝仏教は、いつヴェトナムで出会ったのだろうか。
お互い、同じブッダの教えだと云う事には、気付いたのだろうか。
またしても、不思議な感覚になる。不思議の国、ヴェトナム🇻🇳。
美しい庭園に涼しい風が吹く。
建物もヴェトナム風なのか中華風なのか、東アジア文化圏の伝統的な雰囲気で、もちろん和風ではない事は確実だが、どこか懐かしいような気持ちになった。
拝観料代わりに、仏陀への寄付を賽銭箱に入れ、湖畔の宿に向かう事にした。
その名も「Lake House」。
予約サイトの写真とは、もちろん違うが、それは私自身もゲストハウスを経営しているからよく分かる。
最も映えるよう、加工した画像を載せるものだから。※ゲストの皆様、ここは誤解を招く言い方かもしれません。。
美しい湖が、共用リビングの大きな窓から見える。
大草原の小さな家のような、可愛らしい手作り感のある寝室。
このハウス自体もDIYかもしれない。
サマーハウスという感じの簡易的な作りで、風通しが良さそうだった。
ここでも、ダラットに冬は来ない事を感じる。
この作りは、冬を想定しないサマーハウスだから、夏だけ使うか冬が来ないか、どちらかだ。
ネット情報に依ると、ダラットは1900年代初頭、避暑地としてリゾート開発を始めたフランス人から「永遠の春」の都市と、呼ばれたそうだ。
雨季と乾季しかない熱帯のホーチミンもそうだが、ダラットにもはっきりとした四季はない、という事。
ダラットにも雨季と乾季はあるが、この春のような秋のような快適な気候が、年間通して続くという、不思議。
それでは、少し寒耐性ができたバナナも生えるかも、と納得した。
Lake Houseの女主人に、ディナーと朝食をどうするか聞かれて、近くに店もなさそうなので注文する
事にしたのだが、部屋のベッドで仮眠を始めると、そのまま朝になっていた。