ハイジのヴェトナム🇻🇳日記はコチラ🌴

2023-08-22 04:45:00

0805 DALAT

 

翌朝、すっぽかしたディナー分を支払うと謝る私に、悲しげに、気にしないで、と言う女主人。

それでも払うと食い下がる私に、では、と支払を今日のランチに回す提案をしてくれた。

実は、すっぽかした夕食の食材をお弁当にしてくれたらいいな、と思っていたので、ランチをtakeawayにして欲しいと言うと、少し考えてokと言ってくれた。

朝食は、麺として螺旋状のマカロニが入ったスープ丼。安い25kvnd。おそらくヴェトナム風の味付けで、美味しかった。ランチとディナーは同金額で65kvnd

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朝食を食べている間に、女主人がタッパーに入ったガパオライス風なお弁当を持って来てくれた。

 

国際免許も持って来たし、バイクレンタルも考えたが、今日は、湖畔トレッキングをしようと決めた。

ランビエン山登山も諦めきれずだったが、せっかく湖畔にいるので、この場所を楽しみたい。

山の方のワイナリーにも行きたいが、試飲すればバイクレンタルでは帰れないので、移動日にgrabで行けば良い。

それでは、湖の反対側にラベンダーガーデンがあるので、そこを目指そう。

バイクで一気にラベンダーガーデンまで行くのは、つまらない。

バイクならいろんなスポットを回れるとしても、町中観光を宿泊する最終日にすれば、今は要らない。

 

湖畔を歩きながら、HCMCの幼稚園のkidsたちの為に、松ぼっくりをたくさん拾おう。

距離約6.9kmで、高低差無、ダラットの快適な気候と美しい景色なら、気持ち良く歩けるはず。

朝食後、9時過ぎにリュックにお弁当を背負って出発。

 

歩き始めるとすぐ、イチゴを売るテントがあった。

イチゴ、アジサイ、そしてダラットワインのブドウ、日本では珍しくないのだが、ヴェトナムの熱帯の気候では栽培が難しく、涼しいダラットの名産品らしい。

ダラットワインスパークリングとイチゴも、試したいと思っていたので、1kg 80kvndの看板を確認して通過。

 

静かな湖畔の道路。

アスファルトで舗装されている。

たまに、バスや車、バイクが通り過ぎる。

湖の周囲には、時折、リゾートホテルの洋風な建物が見え隠れるが、中には営業していない、さびれたものもある。

とにかく、広大な湖と道、脇には松の木の生えた山の斜面が続く。

松ぼっくりもたくさん落ちていて、リュックのポケットに入れながら歩く。

 

湖には、川が流れ込む場所があり、滝もあった。

ダラットは滝も有名だったが、水が濁っている。

日本では山の中の川と言えば清流で、遠くから見れば美しい青色に見えるが、ダラットの川は濁流に見える。

山の斜面を見ると土が赤いので、そのせいかもしれない。

 

しかし酪農と高原野菜の農業と観光、ダラット、八ヶ岳、共通点が多く、景色もあまり違和感がない。

ススキの穂を見つけて、思わずカメラに収める。

八ヶ岳ほど寒冷地という訳ではないけれど、稲作は出来ないのか、メコンデルタで米を作っているから、ダラットでは必要がないのか。

日本では、今は東北も北海道も米どころだけれど。

など、歩きながら疑問が沸いてくる。

 

突然、湖畔のガードレールに囲まれた狭い斜面の一画に放牧された、茶色い牛たちの姿が現れる。

こんなところに?

可愛い。ホルスタインじゃないんだね。

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日本にいる間チャージしなかったので、携帯電話が残高不足で、ネットに繋がらなくなり、地図もオフライン。

ガーデンに着かなくても昼になったら、引き返そう。と思いつつラベンダガーデンの後1km看板を見つけ、歩き続ける。

 

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ガーデンは、湖を望む入江の広大な丘の斜面にあり、まだ造成中の場所もあるが、綺麗な場所だった。

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テラス温室の様なお洒落なcafeがあり、その中は何組かゲストもいて、子どもも走り回り、少し賑やかだった。ここ1両日、カードが使えない店ばかりで現金が心許ない。

ここなら新しく綺麗なcafeなのでと思ったが、まさかの現金オンリー。

スープを頼んでガーデン内のベンチでお弁当ランチを楽しもうと思ったが、takeawayも出来ず。

cafeのテラスで、 180kvnd!ビックリ価格のスープを飲んで引き返す。

 

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牛の辺りの草の上で、ガパオライス弁当を食べよう。

午後は、ケーブルカー駅の近くのダタンラの滝へ行ってみよう。

 

帰り道、また松ぼっくりを拾いながら歩いていると、通り過ぎるバイクが何度も停まって、声をかけて来る。

最初はgrabの客引きかと思って「No Thankyou」と手を振っていたが、明らかに一般の人が、若い大学生風だったり、インド風の女性だったり、「乗せていきましょうか」と、歩いているのを心配してくれている。

親切がありがたかったが、「湖畔を散歩中で、トレッキングが好きなんです」と言うと、皆、頷いて納得してくれる。良い人に出会う事が多い。

 

最後にイチゴテントでイチゴを少量買おうとすると、値段を聞く前にいそいそと小パックに詰めた主人、「100kvnd」と、嬉しそうに言う。

1kg 80kvndの看板は、見なかった事にし、少なくなった現金で支払う。

こんな高いイチゴ日本でも買わないが、これは繋がっていると思った。

清廉な禅寺の無料の拝観料、バイクに乗って行かないかと声をかけてくれた人々、ディナーをすっぽかされたのにランチ弁当に切り替えて作ってくれた宿の女主人、美しい自然。ダラットに対して払うなら、全然高くない。

 

でも、手持ちの現金が無くなったので、今夜はイチゴと、持って来たナッツとチーズの夕食だ。

もしくはケーブルカー駅の高級そうな土産物店でカードが使えるかも。

ガパオライス弁当は、湖を見下ろす斜面の草の上に腰を下ろして、ピクニック気分で頂いた。

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弁当を食べて元気になって、宿近くのケーブルカー駅に戻る。

近くのダタンラの滝が有名な観光名所で、約1.7km30分徒歩で行けるらしい。

坂を下りまた上り、高低差のある道のりを行ってみたのだが、要はアドベンチャーパークの様だった。

ローラーコースターやZIPラインを楽しむ為の遊園地であり、入園料が必要で、しかも現金オンリー、窓口スタッフは、Englishでの最低限のコミュニュケーションもNo!と手を横に振る。

私は自然の滝を静かに見たいだけだったし、現金もないので、あっさり引き返す事にした。

 

ケーブルカー駅の土産物店で、ダラット野菜チップスをカードで購入し、Lake Houseに戻る。

ミネラルウォーター、イチゴ、チーズ、野菜チップスと健康的な夕食を食べ、就寝。

野菜チップスが非常に美味しい。

明日は、湖畔をチェックアウト。

キャリーバッグがあるので、grab taxiを呼んでワイナリーまで行った後、ダラットの町中に移動しよう。

あのTPBANKで現金を下ろして、携帯電話もチャージして、と、計画。

 

 

2023-08-22 04:43:00

0804 HCMC-DALAT

 

 

 夏休み。一時帰国後、ヴェトナム🇻🇳へ。

羽田2:00深夜便だったが、遅れて3時過ぎ搭乗。

数週間前にDALAT行きHCMC0920の便が0830出発に早まり、旅行サイトからキャンセルするか確認連絡をもらっていたが、90分あれば乗換可能と聞いて、そのまま搭乗予定でいた。

前日には830発予定がまた、9時過ぎ発に戻り安心していたが、羽田発便がおくれるとは。

HCMCでダラット行きに無事乗れるか微妙だったが、今さらどうすることもできない。

7時過ぎにHCMCに到着。入国審査を通過し荷物を受取り、急いで国内線ターミナルへ。この時点で8時過ぎ。

ベトジェットのチェックインカウンターは、のんびりしている上、割り込む乗客もいる。

 

順番待ちの列では、「日本人ですか」とナチュラルな日本語で、小さな子どもを抱いた女性に話しかけられる。

最初の一言では、日本人かと間違えてしまうほど上手な日本語。

彼女は日本に留学していたとの事で、抱いた赤ちゃんも興味深げに会話を聞いている様子。

「子どもにも、日本語で話しかけています」との事、赤ちゃんはニコニコしている。

「初めて日本人の話す日本語を聞けたね」と、女性は嬉しそうに子どもに話しかける。

日本人幼稚園で仕事をしている事を伝えると、この子は日本の学校に行かせたいと思っていると、興味深々の女性だった。「ところでどこ行くんですか」「飛行機は、何時ですか」と聞かれ、ダラット行きが迫っている事を話すと、なかなか進まない列に「大丈夫かな」と心配してくれる。

I want to go to Dalat,915AMと、何回かベトジェットスタッフに言い続け、やっと順番が回って来て、チェックイン終了。

日本語を話す女性とはここでお別れ。「ダラットはいいところだけど、今は雨季ですよ」と女性は教えてくれた。

急いでゲートに行き、無事搭乗口行きのバスに間に合う。

 

飛行機の中で、ロングダウンを着込んだ女性を見かけ、「そんなに!?」とツッコミをいれたくなったが、大きなお世話であろう、口を慎もう。

コートは熱帯では味わえないファッションなのかもしれないし、熱帯の国の人には、ダラットの気候は凍える程かもしれない。

しかし信州を思いださせる爽やかなダラットでも、雪は降らないし、それ以上寒い冬は来ないのである。

ずーっと、日本の秋のような爽やかな気候が1年中続き、違いは雨季か乾季かだけ。と、調べていた情報に依る。

 

シャトルバス無し。

空港からダラット市内へ行く無料シャトルバスが目の前に停まっていると調べた情報だったのだが、それらしきものもなく、次の飛行機の到着まで30分程待ってもみたが、現れず。

空港スタッフにI want to ride the busと言ってみたが、答えはNo bus

何が合っているかよく分からないが、タクシーで行くしかない。

 

そう言えばFUTAバス長距離バスターミナルを降りると、カントーでもホーチミンでも市内まで送ってくれる無料シャトルバスがある、という情報もあったが、そのバスの有無もよく分からなかった。

 

どこにいこうか考え、トゥエンラム湖畔に予約した宿に直行するより、ケーブルカー駅に行く事にした。

野菜ビュッフェのレストランがある事と、そのケーブルカーでトゥエンラム湖に行けそうだったからだ。

ケーブルカーの降り口には禅寺もあり、そこもみたかった。

 

ダラットでしたい事。

・野菜ビュッフェを食べる

・ダラットピザ、ダラットローカルフードを食べる

cafeに行く

・イチゴとスパークリングワインを食す

・ワイナリーに行く

・レトロな機関車に乗る

・トレッキング

・松ぼっくりを拾う

・自然の中のコテージに泊まる

 

カードokと言いながら、機械搭載無しのタクシー。200kvndで安いよとの事。

町に入ると、ドライバーがTPBANK前で止まって、ここでヴェトナムの現金引き出せますと、言う。

それでも、以前HCMCで起こったATMでのカード吸い込まれの再来が怖くて、仕舞っていた現金に手をつける事にしたのだが、最終的にここは有人店舗併設であり、ATMも最新なのを確認できたので、後日行く事になった。

タクシーメーターは、約束の200kvndを超えてじゃんじゃん上がっていくが、到着ケーブルカー駅では、ドライバーは、約束通り200kvndです、とそれ以上要求せず、良心的。

 

先ずは、腹ごしらえ。

行きたかったレグダと言う高原野菜ビュッフェ、鍋料理のレストランへ。

ビュッフェ59kvnd、肉小皿が89kvnd、計148kvnd

カードok

山ほど野菜をお代わりし、満腹になった。

鍋料理用に知らない野菜もお馴染みの白菜、キャベツ、パクチー、オクラもあり、野菜サラダ用のレタス、モロコシもあった。

人参やトマトは見ない。

肉も1皿頼み、一人鍋だがかなり大きな鍋で、たれは2種類、野菜カウンターを大皿で往復して楽しんだ。

野菜が売りのダラット、ここなら生野菜も安心して食べられる。

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ランチ後、雨模様でもあり、この後どうするかをGoogle mapとにらめっこ。

2泊する湖畔でしたい事は、静かに自然を楽しむ事であり、トレッキングしながら松ぼっくりを拾ったりする時間を持ちたい。

cafeや機関車、ナイトマーケットのローカルフードは3泊目のダラット中心地でできる。

ワイナリーへは湖畔から市内移動日に、荷物と共にタクシーで行こう。

 

それでは、ケーブルカーに乗って、いざトゥエンラム湖へ。片道100kvnd

どうやらダラットでは、まだ現金が流通し、主な支払い方法の様子。

 

降り口から、湖畔の宿レイクハウスまでは徒歩圏内。

大きなキャリーバッグを引きながら、ケーブルカーに乗る。

個室なので、遠慮は要らなかった。

これは、パノラマスキー場のゴンドラと同じ。

でも、冬は来ないんだよね、雪も降らない。不思議。

 

カラフルでメルヘンな洋風のダラットの町並みを囲う山は、針葉樹の森の見事な景色だったが、時々バナナの木が生えていて不思議な感覚に捉われる。

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また、一昨日まで戻っていた信州の景色にもよく似て、置いて来た景色に突然再会した様で、この点でも何だか奇妙な感覚。

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20分程で、トゥエンラム湖側のケーブルカー駅に到着。

降りてすぐ、竹林禅院への案内看板がある。急な坂道。

日本から持って来た重いキャリーバッグを引きながら上ると、大きな竹林禅寺もまた、石段が。。

観光客も多く、大きなバスも停まっていて、拝観料も取らずに内覧させてくれるらしい。

美しい寺との情報を見ていたので、キャリーバッグは石段の影に置き、貴重品バッグだけで身軽に上る。

 

90年代に出来た、比較的新しいお寺らしい。

瞑想センターの様な施設も附属していて、黄色い僧衣の僧侶たちを見かける。

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でも、大乗仏教である禅宗のお寺である。

その名も「竹林禅院」。山門には漢字の看板も掲げてある。

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中国経由の禅宗と南伝仏教は、いつヴェトナムで出会ったのだろうか。

お互い、同じブッダの教えだと云う事には、気付いたのだろうか。

またしても、不思議な感覚になる。不思議の国、ヴェトナム🇻🇳

 

美しい庭園に涼しい風が吹く。

建物もヴェトナム風なのか中華風なのか、東アジア文化圏の伝統的な雰囲気で、もちろん和風ではない事は確実だが、どこか懐かしいような気持ちになった。

拝観料代わりに、仏陀への寄付を賽銭箱に入れ、湖畔の宿に向かう事にした。

その名も「Lake House」。

 

予約サイトの写真とは、もちろん違うが、それは私自身もゲストハウスを経営しているからよく分かる。

最も映えるよう、加工した画像を載せるものだから。※ゲストの皆様、ここは誤解を招く言い方かもしれません。。

 

美しい湖が、共用リビングの大きな窓から見える。

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大草原の小さな家のような、可愛らしい手作り感のある寝室。

このハウス自体もDIYかもしれない。

サマーハウスという感じの簡易的な作りで、風通しが良さそうだった。

ここでも、ダラットに冬は来ない事を感じる。

この作りは、冬を想定しないサマーハウスだから、夏だけ使うか冬が来ないか、どちらかだ。

 

 

ネット情報に依ると、ダラットは1900年代初頭、避暑地としてリゾート開発を始めたフランス人から「永遠の春」の都市と、呼ばれたそうだ。

雨季と乾季しかない熱帯のホーチミンもそうだが、ダラットにもはっきりとした四季はない、という事。

ダラットにも雨季と乾季はあるが、この春のような秋のような快適な気候が、年間通して続くという、不思議。

それでは、少し寒耐性ができたバナナも生えるかも、と納得した。

 

Lake Houseの女主人に、ディナーと朝食をどうするか聞かれて、近くに店もなさそうなので注文する

事にしたのだが、部屋のベッドで仮眠を始めると、そのまま朝になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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