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0805 DALAT
翌朝、すっぽかしたディナー分を支払うと謝る私に、悲しげに、気にしないで、と言う女主人。
それでも払うと食い下がる私に、では、と支払を今日のランチに回す提案をしてくれた。
実は、すっぽかした夕食の食材をお弁当にしてくれたらいいな、と思っていたので、ランチをtakeawayにして欲しいと言うと、少し考えてokと言ってくれた。
朝食は、麺として螺旋状のマカロニが入ったスープ丼。安い25kvnd。おそらくヴェトナム風の味付けで、美味しかった。ランチとディナーは同金額で65kvnd。
朝食を食べている間に、女主人がタッパーに入ったガパオライス風なお弁当を持って来てくれた。
国際免許も持って来たし、バイクレンタルも考えたが、今日は、湖畔トレッキングをしようと決めた。
ランビエン山登山も諦めきれずだったが、せっかく湖畔にいるので、この場所を楽しみたい。
山の方のワイナリーにも行きたいが、試飲すればバイクレンタルでは帰れないので、移動日にgrabで行けば良い。
それでは、湖の反対側にラベンダーガーデンがあるので、そこを目指そう。
バイクで一気にラベンダーガーデンまで行くのは、つまらない。
バイクならいろんなスポットを回れるとしても、町中観光を宿泊する最終日にすれば、今は要らない。
湖畔を歩きながら、HCMCのkidsたちの為に、松ぼっくりをたくさん拾おう。
距離約6.9kmで、高低差無、ダラットの快適な気候と美しい景色なら、気持ち良く歩けるはず。
朝食後、9時過ぎにリュックにお弁当を背負って出発。
歩き始めるとすぐ、イチゴを売るテントがあった。
イチゴ、アジサイ、そしてダラットワインのブドウ、日本では珍しくないのだが、ヴェトナムの熱帯の気候では栽培が難しく、涼しいダラットの名産品らしい。
ダラットワインスパークリングとイチゴも、試したいと思っていたので、1kg 80kvndの看板を確認して通過。
静かな湖畔の道路。
アスファルトで舗装されている。
たまに、バスや車、バイクが通り過ぎる。
湖の周囲には、時折、リゾートホテルの洋風な建物が見え隠れるが、中には営業していない、さびれたものもある。
とにかく、広大な湖と道、脇には松の木の生えた山の斜面が続く。
松ぼっくりもたくさん落ちていて、リュックのポケットに入れながら歩く。
湖には、川が流れ込む場所があり、滝もあった。
ダラットは滝も有名だったが、水が濁っている。
日本では山の中の川と言えば清流で、遠くから見れば美しい青色に見えるが、ダラットの川は濁流に見える。
山の斜面を見ると土が赤いので、そのせいかもしれない。
しかし酪農と高原野菜の農業と観光、ダラット、八ヶ岳、共通点が多く、景色もあまり違和感がない。
ススキの穂を見つけて、思わずカメラに収める。
八ヶ岳ほど寒冷地という訳ではないけれど、稲作は出来ないのか、メコンデルタで米を作っているから、ダラットでは必要がないのか。
日本では、今は東北も北海道も米どころだけれど。
など、歩きながら疑問が沸いてくる。
突然、湖畔のガードレールに囲まれた狭い斜面の一画に放牧された、茶色い牛たちの姿が現れる。
こんなところに?
可愛い。ホルスタインじゃないんだね。
日本にいる間チャージしなかったので、携帯電話が残高不足で、ネットに繋がらなくなり、地図もオフライン。
ガーデンに着かなくても昼になったら、引き返そう。と思いつつラベンダガーデンの後1km看板を見つけ、歩き続ける。
ガーデンは、湖を望む入江の広大な丘の斜面にあり、まだ造成中の場所もあるが、綺麗な場所だった。
テラス温室の様なお洒落なcafeがあり、その中は何組かゲストもいて、子どもも走り回り、少し賑やかだった。ここ1両日、カードが使えない店ばかりで現金が心許ない。
ここなら新しく綺麗なcafeなのでと思ったが、まさかの現金オンリー。
スープを頼んでガーデン内のベンチでお弁当ランチを楽しもうと思ったが、takeawayも出来ず。
cafeのテラスで、 1杯80kvnd!ビックリ価格のスープを飲んで引き返す。
牛の辺りの草の上で、ガパオライス弁当を食べよう。
午後は、ケーブルカー駅の近くのダタンラの滝へ行ってみよう。
帰り道、また松ぼっくりを拾いながら歩いていると、通り過ぎるバイクが何度も停まって、声をかけて来る。
最初はgrabの客引きかと思って「No Thankyou」と手を振っていたが、明らかに一般の人が、若い大学生風だったり、インド風の女性だったり、「乗せていきましょうか」と、歩いているのを心配してくれている。
親切がありがたかったが、「湖畔を散歩中で、トレッキングが好きなんです」と言うと、皆、頷いて納得してくれる。良い人に出会う事が多い。
最後にイチゴテントでイチゴを少量買おうとすると、値段を聞く前にいそいそと小パックに詰めた主人、「100kvnd」と、嬉しそうに言う。
1kg 80kvndの看板は、見なかった事にし、少なくなった現金で支払う。
こんな高いイチゴ日本でも買わないが、これは繋がっていると思った。
清廉な禅寺の無料の拝観料、バイクに乗って行かないかと声をかけてくれた人々、ディナーをすっぽかされたのにランチ弁当に切り替えて作ってくれた宿の女主人、美しい自然。ダラットに対して払うなら、全然高くない。
でも、手持ちの現金が無くなったので、今夜はイチゴと、持って来たナッツとチーズの夕食だ。
もしくはケーブルカー駅の高級そうな土産物店でカードが使えるかも。
ガパオライス弁当は、湖を見下ろす斜面の草の上に腰を下ろして、ピクニック気分で頂いた。
弁当を食べて元気になって、宿近くのケーブルカー駅に戻る。
近くのダタンラの滝が有名な観光名所で、約1.7km、30分徒歩で行けるらしい。
坂を下りまた上り、高低差のある道のりを行ってみたのだが、要はアドベンチャーパークの様だった。
ローラーコースターやZIPラインを楽しむ為の遊園地であり、入園料が必要で、しかも現金オンリー、窓口スタッフは、Englishでの最低限のコミュニュケーションもNo!と手を横に振る。
私は自然の滝を静かに見たいだけだったし、現金もないので、あっさり引き返す事にした。
ケーブルカー駅の土産物店で、ダラット野菜チップスをカードで購入し、Lake Houseに戻る。
ミネラルウォーター、イチゴ、チーズ、野菜チップスと健康的な夕食を食べ、就寝。
野菜チップスが非常に美味しい。
明日は、湖畔をチェックアウト。
キャリーバッグがあるので、grab taxiを呼んでワイナリーまで行った後、ダラットの町中に移動しよう。
あのTPBANKで現金を下ろして、携帯電話もチャージして、と、計画。