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03/30 フエ2日目 王宮 ドンパ市場 ティク・ナット・ハン
0330 Hué2日目
メールチェック等をしてお手製バインミーを食べたら、早いうちに王宮観光に出かけた。
銀行も開いていたので1万円をチェンジ。
王宮は、広大で美しい。
入場料は、200.000VND。
ヴェトナム戦争中に破壊された太和殿は修復中。
中国の影響を受けた東アジア文化を感じる建築物だった。
ほとんど煉瓦や石造のように思える。
まだ戦争の記憶も残っている世代の人々も多いはずだが、今は自由と豊富なモノを享受して、混沌とはしているが、活気のあるヴェトナム。
王宮出口が入口とは異なり、裏口のようなところに導かれて、門を出ると今いる場所が何処だか、分からなくなる。
iphoneのバッテリーも落ち、AndroidもWiFi無しでは地図も見られない。
方向を推測し、道を曲がるが、益々知らない路地に入り込む。
最悪はバイクに乗せて、と頼もうかと思ったが、対岸のビルがチラリと見えたので、王宮街、門の外の幹線道路へ向かいたいと、バイクや車の流れる方向に付いていく。
何度も不安になったが、自分の勘は的中し、無事に王宮外の川沿いの幹線道路に出ることが出来た。
帰り道、列車内のトイレに備えてティッシュを買いにコープマートに寄り、フードコートがあるのに気づいて、ローカルフード的な米麺を食べる事にした。
ここなら、屋台より安全な気がした。
素麺のコシを強くしたような白い細い麺にパクチーや唐辛子、ソーセージとハムが乗っていて、タレを3種選んでかける。
100.000vndしない値段だった。
辛いが美味しくはある。
宿に戻り、荷物をまとめ14時チェックアウト。
超過料金が400.000VND位。
フエ駅に向かい、何とかスーツケースを50.000VNDで預かってもらうと、ティク・ナット・ハンゆかりのトゥヒエウ寺へ。
ここまで来たからには、行くしかない。
しかも徒歩で行ける距離なのは、行くべきだからに決まってる!
列車は、20:55発なので時間はたっぷりある。
Googleマップを頼りに坂を上がり、小路に入り、どんどん山道を上がる。
狭い小路には家が立ち並び、田舎の風景だ。
車が通れる程の道幅がなく、バイクが日常の足のようだ。
至る所に日本を感じると言えば、このバイク。
地球上で、日本しかバイク作ってないのかと思えてくる。
日本ではもう趣味の乗り物でしか無いけど、HONDA、SUZUKI、YAMAHA、(KAWASAKIは見なかったけど)。
レースでも大活躍の4大メーカー。
こんなにたくさんバイク作ってるメーカーある国、他にある?
放し飼いの裸犬のウロウロも、チョイコワイ。
注射してない犬に噛まれるのはゴメンだが、仏のご加護で、トゥヒエウ寺へ無事着いた。
観光客はあまりいなくて、蓮池の庭園も、本堂も、静かで本当に美しい。
欧米人のツアーバスが、1台いた。
ティク・ナット・ハンは、ダライ・ラマのような有名な平和運動家なんだろうから、ゆかりのお寺に来たいのだろうと思う。
もちろん私も。
本堂から、夕刻の読経が聞こえる。
ヴェトナム語だと思うが、お経だとわかる、あの節回し。
若い僧侶の後ろ姿や本像の姿、素晴らしい光景だった。
ティク・ナット・ハンはここで、心穏やかに最期の時を迎えた事は間違いなさそうだ。
賽銭箱とおぼしき「福箱」が本堂の階段に置かれていたが、階段に、私には読めないヴェトナム語で注意書きも置かれていた。
上がってはいけないか、靴を脱いでか、写真を撮るなか、分からなかったので、お賽銭あげたいな、と思いつつ庭園から門を出た。
そこへ、THEヴェトナム風の円錐形の蓑笠を被ったお婆さん、登場。
何か言いながら、物欲しそうに手を出してくる。
列車で食べようと思ったバケットを渡すと、傘にしまい、もっと、と手を出す。
レバーパテは食べるのだろうかと見せると首を振り、私の肩掛けバッグを指さした。
少ないけど、これ以上は帰れなくなるからと、1000VND渡し、振り切って帰ってきたが、お賽銭上げたいけどあげられなかった、と思った直後に現れた事や、仏教徒らしくレバーパテを受け取らなかった事、もしや仏だったのではと思ったりして。
少なくてゴメン🙏
帰りは、行きとは違う道をGoogleマップが案内し、車が通れる区画された高級住宅街のようなところを通り、フエ駅に戻った。
お腹が段々と不穏な感じになってきた。
何が原因かと考え、怪しげなものを捨てた。
コープマートで買ったものだが、レバーパテと、ホテルのウォータージャグの水。
ミネラルウォーターのはずだが美味しく感じなかった事、流行っていなさそうなホテルであれだけ大きなタンクが空になるには1ヶ月位かかるかもしれない。
他に食べたものを思い出すと、フードコートの麺に乗っていたのは加工肉とパクチー。
生野菜も危険と聞くが、コープマートだし。
安全そうなパンだけ追加で買って、待合室で食べていると、フエ姐さん登場。
カバンからミカンを取り出し、どうぞ、とくれた。
そこから彼女は、たくさん私に話しかけてきた。
英語のようなヴェトナム語のような。
会話したい人とは、翻訳コンニャク的な、スマホ翻訳機の登場だ。
彼女の方は、何故かヴェトナム語と英語の翻訳機なので、見せられた英語を理解しなくてはならない。
コチラは日本語→ヴェトナム語翻訳機でお返事。
幸い、不思議と難しさを感じる事もなく、会話は弾んだ。
何処へ行くのか、どこから来たのか、フエはどうだったか、フエの料理はどうだったか。
フエの気候は過ごしやすく、歴史を感じる美しい街だと答え、フードコートの米麺の写真を見せた。
彼女自身は麺は好きでないと言った直後、急に立ち上って、味付ご飯を買ってきて、半分分けてくれた。
「friedrice」だと翻訳機を見せてくれた。
「炒飯」だと私が言うと、うなずいた。
彼女は、フエはスピリチュアルなところだと言い、彼女の職業は、お腹を押さえstomachaer?で、ダニャンの近くに住んでいて、フエへは仕事で来たとの事だった。
胃腸科の医者?なのか、コルセットを作る人?なのか、良く分からなかった。
働き過ぎで疲れていて気分が優れない彼女自身は、炒飯を2,3口食べただけだったが、私の完食を喜び、自分の食べきれない残りと一緒にゴミを捨ててくれた。
何の見返りも求めない、ただ親切にしたいからしただけ、といったサバサバとした風情に、好感がもてた。
彼女の列車は、ハノイに行く私とは反対方向で、少し早い出発だった。
「ご親切ありがとう」とヴェトナム語翻訳を見せると、うなずいて去っていった。
ちょうどその前に「もっと英語やヴェトナム語で会話したいと思った」と、友人にLINEしたところだったので、フエ姐さんと言うより女神か菩薩か、とも思える。
フエがスピリチュアルな理由は、仏教徒が多いから?と聞くと、うなずいていたから菩薩かな。